匂いがわからない

2021年5月20日

■嗅覚障害とは

嗅覚障害とは、においがわかりにくい、わからないという状態を指します。
嗅覚は、鼻の奥にある嗅粘膜(きゅうねんまく)と呼ばれる部分で感知します。
この部分に嗅神経が通っており、空気中に含むにおいの粒子によって嗅神経が刺激され、脳に伝わり、人はにおいを感じることができます。

嗅覚障害とは、この感覚が弱くなることを意味します。

■嗅覚障害の種類と原因

嗅覚障害は、においを感じなくなる原因によって、以下の3つに分けられております。

  • 気導性嗅覚障害
    気導性嗅覚障害は、においの粒子が、においを感じる嗅粘膜に到達することが妨げられることで起こる嗅覚障害です。
    アレルギー性鼻炎による鼻づまりや、副鼻腔炎によるポリープによって妨げられることが原因として挙げられます。
    鼻づまりやポリープが改善され、嗅粘膜までの通るようになれば、症状は改善します。
  • 嗅神経性嗅覚障害
    嗅神経性嗅覚障害は、嗅粘膜に存在する嗅神経が傷害をうけ、機能しなくなることで生じる嗅覚障害です。
    ウイルスや薬剤の影響によって生じたり、骨折や強い脳震盪の際に嗅神経が切れて生じることもあります。
  • 中枢性嗅覚障害
    中枢性嗅覚障害は、脳の外傷や脳出血、脳梗塞、脳腫瘍といった脳の病気が原因として起こる嗅覚障害です。
    また、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病によっても起こることがあります。

■嗅覚障害の検査と治療

嗅覚障害の検査は、鼻鏡やファイバースコープを用いて実際に鼻の中を診ます。
他にも、実際ににおいをかいでもらって検査したり、静脈からにおいのある物質を含んだ薬を注入し、体内から肺を通って吐く際ににおいを感じ取るかを調べる静脈性嗅覚検査といったものがあります。

嗅覚障害の治療にはステロイド点鼻薬、嗅神経の傷害の修復を促すビタミン剤や、体質的に嗅覚障害を改善する漢方薬の内服を使用します。嗅神経のある場所に点鼻薬を届かせるにはコツがいるので、患者さんに正しい点鼻薬の方法を覚えていただきます。

また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因の場合は、それぞれの治療をすることで症状の改善を期待します。
嗅神経のある場所にポリープが充満しており、においの粒子が嗅神経にたどり着かない場合、手術をお勧めすることもあります。

嗅覚障害の治療は時間がかかることが多く、じっくりと治療していく心構えも必要です。色々なにおいをかぎ分けることも嗅覚障害の治療としては効果がありますので、日々いろいろなにおいをかぎ、どんなにおいがするか試してください。

 

2021年5月20日

■嗅覚障害とは

嗅覚障害とは、においがわかりにくい、わからないという状態を指します。
嗅覚は、鼻の奥にある嗅粘膜(きゅうねんまく)と呼ばれる部分で感知します。
この部分に嗅神経が通っており、空気中に含むにおいの粒子によって嗅神経が刺激され、脳に伝わり、人はにおいを感じることができます。

嗅覚障害とは、この感覚が弱くなることを意味します。

■嗅覚障害の種類と原因

嗅覚障害は、においを感じなくなる原因によって、以下の3つに分けられております。

  • 気導性嗅覚障害
    気導性嗅覚障害は、においの粒子が、においを感じる嗅粘膜に到達することが妨げられることで起こる嗅覚障害です。
    アレルギー性鼻炎による鼻づまりや、副鼻腔炎によるポリープによって妨げられることが原因として挙げられます。
    鼻づまりやポリープが改善され、嗅粘膜までの通るようになれば、症状は改善します。
  • 嗅神経性嗅覚障害
    嗅神経性嗅覚障害は、嗅粘膜に存在する嗅神経が傷害をうけ、機能しなくなることで生じる嗅覚障害です。
    ウイルスや薬剤の影響によって生じたり、骨折や強い脳震盪の際に嗅神経が切れて生じることもあります。
  • 中枢性嗅覚障害
    中枢性嗅覚障害は、脳の外傷や脳出血、脳梗塞、脳腫瘍といった脳の病気が原因として起こる嗅覚障害です。
    また、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病によっても起こることがあります。

■嗅覚障害の検査と治療

嗅覚障害の検査は、鼻鏡やファイバースコープを用いて実際に鼻の中を診ます。
他にも、実際ににおいをかいでもらって検査したり、静脈からにおいのある物質を含んだ薬を注入し、体内から肺を通って吐く際ににおいを感じ取るかを調べる静脈性嗅覚検査といったものがあります。

嗅覚障害の治療にはステロイド点鼻薬、嗅神経の傷害の修復を促すビタミン剤や、体質的に嗅覚障害を改善する漢方薬の内服を使用します。嗅神経のある場所に点鼻薬を届かせるにはコツがいるので、患者さんに正しい点鼻薬の方法を覚えていただきます。

また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が原因の場合は、それぞれの治療をすることで症状の改善を期待します。
嗅神経のある場所にポリープが充満しており、においの粒子が嗅神経にたどり着かない場合、手術をお勧めすることもあります。

嗅覚障害の治療は時間がかかることが多く、じっくりと治療していく心構えも必要です。色々なにおいをかぎ分けることも嗅覚障害の治療としては効果がありますので、日々いろいろなにおいをかぎ、どんなにおいがするか試してください。

 

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