こんな症状ありませんか?
眠っている時
◇大きないびきを周囲に指摘される
◇時々息が止まっていると心配される
◇息が苦しくて目が覚める、自分のいびきで目が覚める
◇トイレに何度も目覚める
朝起きた時
◇喉がカラカラに渇いている
◇頭痛がある、だるさがある
◇スッキリ起きることができない
◇目覚ましをかけているのに起きられない
日中、起きている時
◇昼食後にウトウト眠ってしまう
◇運転中に眠気を感じることが多い
◇十分寝たはずなのに強い眠気を感じる
◇全身のだるさや疲れが取れない
◇昼寝をしないと仕事が出来ない
上記に該当する方は、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。睡眠時無呼吸症候群は放っておくと、日常生活に支障をきたし、重症な場合夜間突然死や、脳卒中を引き起こしたり、交通事故につながることのある病気です。
睡眠時無呼吸症候群の病態
睡眠中に空気の通り道が狭くなり、呼吸するときにのどが振動することによって生じる音がいびきです。つまりいびきをかくということは、空気の通り道が狭くなっている証拠です。
他にも寝汗をかく、寝相が悪い、何度もトイレに起きる等の徴候があります。
熟睡できていないため日中の強い眠気や倦怠感、疲労感、集中力の低下などを引き起こし日中の活動に様々な影響が生じます。
特に居眠り運転につながり、重大な事故を引き起こす可能性もあります。
高血圧、糖尿病、心不全、不整脈、脳卒中など心血管障害のリスクが高まると言われています。
睡眠時無呼吸症候群の原因
扁桃肥大、アデノイド、鼻炎、副鼻腔炎、筋力低下、肥満、深酒
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法
・簡易検査(自宅で検査をすることができます)
まずは医師による診察を受けていただき、そこで簡易検査が必要と判断されれば、自宅でできる簡易検査を行います。この検査では睡眠中の呼吸の状態、血液中の酸素飽和度等を同時に測定し、無呼吸・低呼吸の有無を調べることができます。
検査はご自宅で簡単に行うことができ、テープでセンサーを貼り付け、本体のボタンを押して検査をスタートさせ、いつもどおり眠っていただくだけです。この検査の結果によっては、さらに精密な入院検査が必要となります。
■検査料金(保険適用)
3割負担の方:2700円 1割負担の方:900円
※初診料・再診料や、必要に応じて処置・別の検査・投薬を行った場合は別途費用が発生いたします。
睡眠時無呼吸症候群の治療
・CPAP治療(経鼻的持続陽圧呼吸療法)
機械とホースでつながっているマスクを鼻に装着し、鼻から気導へと空気が送り込まれる機械です。
・外科的手術
小児で気道が狭くなっている原因が扁桃肥大やアデノイドの場合は、摘出手術が有効な場合があります。
- 歯科装具(マウスピース)の装着
- 鼻づまりや鼻の諸症状のある場合は内服や点鼻薬による鼻炎の治療
- 生活習慣の改善
肥満傾向の場合は食事療法・運動療法で減量する
減酒(アルコールは喉の筋肉を緩める作用があるため、いびき、無呼吸を引き起こしやすくなる)
まずはご自身のいびきの原因とその程度を知るために受診されることをお勧めします。