シェーグレン症候群について
シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺を中心に、体のさまざまな部位に炎症を起こし機能を失う自己免疫性の疾患です。目や口の乾燥を主な症状とするこの病気は、特に中高年の女性に多く見られます。
シェーグレン症候群の原因
シェーグレン症候群は自己免疫性疾患の一つとして知られ、体の免疫システムが正常な組織を攻撃することで起こります。具体的な原因は明確には判明していませんが、遺伝的な要因やウイルス感染が関与している可能性が指摘されています。
シェーグレン症候群の特徴
シェーグレン症候群の主な特徴は、目と口の乾燥です。この乾燥は、涙や唾液の分泌減少によるもので、これにより目の充血、痒み、灼熱感、口の粘膜の炎症や舌の痛みなどが生じることがあります。さらに、関節痛や疲れ、体のだるさといった全身的な症状を伴うこともあります。また、乾燥による合併症として、歯の虫歯や眼の感染症が起きやすくなることも特徴的です。
シェーグレン症候群の診断と治療
診断は、患者の症状や血液検査、唾液腺や涙腺の生検により行われます。治療は症状の緩和を目的とし、目や口の乾燥に対しては人工の涙や口内湿潤剤の使用が推奨されます。さらに、全身的な症状に対しては、非ステロイド性抗炎症薬や免疫抑制薬が使用されることがあります。