めまい

2022年1月28日

■前庭神経炎とは?

内耳と脳をつないでいる前庭神経に炎症が起こる病気で、グルグルと激しく回るような強い回転性のめまいを引き起こします。めまいに伴って吐き気や嘔吐がみられることも多くありますが、耳の聞こえには異常がないことが特徴です。
風邪のあとに発症することが比較的
多いことからウイルスの感染が原因だと考えられていますが、明確には解明されていません。男女とも30歳代~50歳代によく発症します。

■前庭神経炎の症状

突然起こる激しい回転性のめまいが特徴で、じっとしていても体や頭がぐるぐる回る感じがします。めまいに伴って吐き気や嘔吐がみられることも多くありますが、意識障害や麻痺、難聴などはみられず、直接生命に危険のある病気ではありません。
まためまいの症状でよくみられる良性発作性頭位めまい症の場合は、頭を動かした時にめまいが起こるのに比べて、前庭神経炎ではじっとしていてもめまいが続くことが特徴です。
激しいめまいは2~3日から1週間程度続くこともあり、その間は歩くこともできない場合もあります。その後ゆっくりと症状は落ち着いてきますが、ふらつきなどは数ヶ月にわたって残ることもあります。

■前庭神経炎の検査方法について

まずは、目の動きをみます(医学的には“眼球振とう=眼振”といいます)。
頭を動かして目の動きがどう変わるかを確認する検査などを
行い診断します。

■前庭神経炎の治療方法とは?

急性期(めまいが強いとき)はめまいの症状軽減のため抗めまい薬などを使います。また嘔気や嘔吐がある場合には、制吐薬なども使用します。とにかく落ち着くまでは安静が重要です。
しかし急性期が過ぎた後は、積極的に動いて前庭代償(めまいになれる機能)を促す必要があります。

 

2021年9月13日

■良性発作性頭位めまい症とは

めまいを訴えて受診される中で最も頻度が高く、比較的治りやすい病気であると言われています。耳石と呼ばれる小さな石が、三半規管の中に入り込んでしまうことで発症すると言われています。寝返りを打ったとき、ベッドから起き上がった時など、頭を動かしたときにめまいが起こりやすいのが特徴です。

■良性発作性頭位めまい症の症状

主な症状は、目が回る、フワフワするなどのめまいで、吐き気を伴うこともあります。めまいが生じやすいのは、寝返りをうったとき、寝ている状態から起き上がったとき、急に後ろを振り向いたとき、急に上を向いたときなど、頭を大きく動かしたときです。めまいはたいてい、10~20秒ほどで治まります。

■良性発作性頭位めまい症の原因

良性発作性頭位めまい症は長時間同じ姿勢でいることや、頭を動かさずにいることが原因で起こると考えられています。良性発作性頭位めまい症と診断される約半数が、デスクワーク従事者であるというデータもあります。

また就寝中の寝返りの回数が少ない人や、同じ姿勢で横になってテレビを観続ける人なども、良性発作性頭位めまい症を発症しやすいです。

■良性発作性頭位めまい症の検査

問診や検査で、めまいの起こり方や眼振の有無をチェックします。問診では主にどんなタイミングでめまいが発生するか、どんなタイミングで治まるか、そのほかの症状の有無などを確認します。

■良性発作性頭位めまい症の治療

良性発作性頭位めまい症は自然軽快することも多いですが、めまい止め、吐き気止めなどの薬を用いて症状を緩和する薬物治療を行います。

また、良性発作性頭位めまい症では耳石置換法(めまい体操)という頭位治療が有効です 。これは半規管に入った耳石を半規管の外に導きだし、治癒させる方法です。

■めまいが起こったら

・静かな部屋で、目を閉じて安静に寝る

・翌日もめまいが続いていたら耳鼻咽喉科を受診してください

■日常生活の注意点

・疲れ、ストレス、寝不足に注意してください

・コーヒー、タバコ、アルコール、食塩をとりすぎないようにしてください

・布団の上など安全な場所でわざとめまいを誘発させてください

■良性発作性頭位めまい症とは

めまいを訴えて受診される中で最も頻度が高く、比較的治りやすい病気であると言われています。耳石と呼ばれる小さな石が、三半規管の中に入り込んでしまうことで発症すると言われています。寝返りを打ったとき、ベッドから起き上がった時など、頭を動かしたときにめまいが起こりやすいのが特徴です。

■良性発作性頭位めまい症の症状

主な症状は、目が回る、フワフワするなどのめまいで、吐き気を伴うこともあります。めまいが生じやすいのは、寝返りをうったとき、寝ている状態から起き上がったとき、急に後ろを振り向いたとき、急に上を向いたときなど、頭を大きく動かしたときです。めまいはたいてい、10~20秒ほどで治まります。

■良性発作性頭位めまい症の原因

良性発作性頭位めまい症は長時間同じ姿勢でいることや、頭を動かさずにいることが原因で起こると考えられています。良性発作性頭位めまい症と診断される約半数が、デスクワーク従事者であるというデータもあります。
また就寝中の寝返りの回数が少ない人や、同じ姿勢で横になってテレビを観続ける人なども、良性発作性頭位めまい症を発症しやすいです。

■良性発作性頭位めまい症の検査

問診や検査で、めまいの起こり方や眼振の有無をチェックします。問診では主にどんなタイミングでめまいが発生するか、どんなタイミングで治まるか、そのほかの症状の有無などを確認します。

■良性発作性頭位めまい症の治療

良性発作性頭位めまい症は自然軽快することも多いですが、めまい止め、吐き気止めなどの薬を用いて症状を緩和する薬物治療を行います。
また、良性発作性頭位めまい症では耳石置換法(めまい体操)という頭位治療が有効です 。これは半規管に入った耳石を半規管の外に導きだし、治癒させる方法です。

■めまいが起こったら

  • 静かな部屋で、目を閉じて安静に寝る
  • 翌日もめまいが続いていたら耳鼻咽喉科を受診してください

■日常生活の注意点

  • 疲れ、ストレス、寝不足に注意してください
  • コーヒー、タバコ、アルコール、食塩をとりすぎないようにしてください
  • 布団の上など安全な場所でわざとめまいを誘発させてください
2021年5月17日

■メニエール病の症状とは

「めまいとそれに伴う耳鳴り・難聴をくりかえす」のがメニエール病です。めまいは一般的には数時間~数日続き、頭痛・耳鳴りや耳がつまった感じを伴うことも多く、めまいの前兆としてあらわれることもあります。気圧の変化で悪くなることもあるため、雨や天気の悪い日に起こりやすい病気です。

症状に波があり、良い日と悪い日があったり、数か月から数年の単位で繰り返したりします。

■メニエール病の原因

メニエール病の原因は「内リンパ水腫(内耳のリンパ液が増え、水ぶくれの状態)」です。内耳の水ぶくれは体質によりますが、その根底にはストレス・睡眠不足・疲労・気圧の変化・几帳面な性格などがあると考えられています。

■メニエール病の検査

〇眼振検査
内耳性のめまいの場合は、眼振といって眼球が揺れてみえます。それを赤外線のメガネで観察します。

〇聴力検査
メニエール病の診断には必須です。低い音を中心に難聴が生じ、低い音の耳鳴りや耳閉感の原因となることがあります。メニエール病の正確な診断は聴力検査の可能な耳鼻咽喉科でのみ可能です。

■メニエール病の治療

飲み薬が主な治療です。内耳のむくみをとる目的で、水薬の利尿薬(イソバイド・イソソルビド)を使うことが多いです。そのほかめまい治療薬や、内耳の機能を改善させる目的でビタミンB12や内耳循環改善剤などを使用することもあります。

めまいや難聴がひどく改善しない場合などは、ステロイドの内服薬や、めまい治療薬の注射を行うこともあります。

■生活上の注意点

ストレスや疲れが原因となっている可能性もあるので、安静にして休養をとってください。十分な睡眠をとったり、ストレスを解決することも重要です。

タバコやアルコール、塩分やカフェインの取りすぎは内耳のむくみの原因となりますので、接種を控えてください。

Scroll to Top