のどが痛い

2022年6月24日

■手足口病とは?

手足口病とは、ウイルス性の感染症で、口の中や手足に水疱、水ぶくれができることからこの名称がつけられています。

感染者の大多数が小児で、夏季に流行し7月頃に感染のピークを迎えます。

 

ウイルスに感染してから3~6日間の潜伏期間を経た後、口の中や手のひら、足の裏に赤い発疹(水ぶくれ)ができます。発疹の大きさは数ミリ程度で手の甲や足の甲、指の間、膝、肘やお尻等、身体の各部位に出ることもあります。発疹は1週間程度で消えることが多いです。口の中にできた発疹がつぶれた後に口内炎が発生すると、強い痛みが伴うため食事や水分摂取が困難になることがあります。

約1/3の人に38℃以下の微熱が出ます。

稀に重症化したり、合併症を引き起こすと意識障害や嘔吐といった症状が出ることもあります。

 

■手足口病の原因

手足口病の原因は、ウイルス感染です。代表的なものは「エンテロウイルス」「コクサッキーウイルス」です。これらのウイルスを空気中から吸い込む飛沫感染、ウイルスが付着したドアノブやスイッチに触れ、そこから体内に取り込んでしまう接触感染、便から排出されたウイルスにトイレやおむつ替えなどで感染してしまう経口感染の3つが主な感染経路です。

 

■手足口病の検査診断

手足口病の検査診断は、症状や流行状況、発疹の様子を診て行います。

 

■手足口病の治療

手足口病に特効薬はありません。口内炎の痛みが強い場合は、鎮痛剤や塗り薬を処方することもあります。基本的には一週間程度で発疹も消え、症状も落ち着くことが多いため、経過観察が一般的です。

 

■日常生活の留意点

先に記述した感染経路を把握し、しっかりと予防することが重要です。

手洗いうがいをし、マスクをして飛沫感染を防ぐことやアルコール消毒を行うことも有効です。

また、手足口病は症状が収まってからも数週間は便の中に潜伏することが判明しているため、日常生活で使用する共有物(タオル等)やお子様のおむつ替えには十分な注意が必要です。

2022年6月6日

■咽喉頭炎とは?

喉の奥を咽頭(いんとう)、さらに奥の声帯に近い部位を喉頭(こうとう)と言います。

咽喉頭炎とは、これらの部位にウイルスや細菌が増殖することで、炎症を引き起こした疾患です。
特に秋冬は乾燥によりウイルスや細菌が増殖しやすく、咽喉頭炎が起こりやすい時期です。

症状は、喉の奥の炎症による痛みが生じます。特に食べ物を飲み込む際に痛みを強く感じます。
喉の違和感(イガイガ)や異物感、声のかすれ、鼻水が喉に垂れるといった症状もあらわれます。
また、喉の症状に合わせて、37~39度の発熱や身体のだるさ、頭痛、首のリンパ腺が腫れるといった症状があらわれることもあります。

 

■咽喉頭炎の原因

咽喉頭炎の原因は、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)にウイルスや細菌が増殖し、炎症が起きることです。
他にも、ガスや粉塵を吸い込むことや喫煙、喉の酷使が原因で喉に炎症が起き、咽喉頭炎になることもあります。

・咽喉頭炎の検査診断

ファイバースコープ等を用いて喉をみることで、炎症の部位や程度を確認します。重症の場合は血液検査を行い、炎症反応の程度を確認することもあります。

■咽喉頭炎の治療

症状によって炎症を抑える、咳を止める効用のある内服薬を処方します。
また、院内で薬を吸入するネブライザー治療を行う場合もあります(コロナ以後現在は鼻吸入のみ施行しています)。

 

■日常生活の留意点

喉を清潔な状態に保つうがいの励行が予防につながると言われています。
冬期間など乾燥しやすい時期は特に意識してうがいを行いましょう。
症状があらわれた時は、安静にし休養をとることで咽喉頭炎の症状も改善されます。喉を休めるようにし、飲酒喫煙は喉に避けてください。

2022年1月28日

■ヘルパンギーナとは?

ヘルパンギーナとは、急性のウイルス性咽頭炎であり、5歳以下の小児を中心に夏から秋にかけて流行する「夏風邪」の代表的なものです。

症状としては、ウイルスに感染した後、2~3日の潜伏期間を経てから、発熱とのどの痛みがでます。このとき口の中から喉の奥にかけて赤い腫れ、水泡、水ぶくれが発生します。

強い喉の痛みによって食べ物や飲み物を飲み込むことができなくなり、脱水症状を引き起こすこともあるので注意が必要になります。

熱は2~4日程度で下がり、のどの所見も一週間程度でなくなることが一般的です。

また、おもに子どもが感染する病気ですが、免疫力が低下している大人に感染することもあります。

■ヘルパンギーナの原因

ヘルパンギーナの原因は、エンテロウイルスというウイルスです。

エンテロウイルスは、感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染と、唾液や鼻水がついたおもちゃ・ドアノブ・スイッチなどを一緒に使う接触感染で感染します。
また、このウイルスは便と一緒に排出されるため、トイレやおむつを替えたあとの手洗いが不十分であった際に目、鼻、口を触ったり、共用物に付着して感染に繋がる(噴口感染)といったケースもあります。

■ヘルパンギーナの検査診断

ヘルパンギーナは、症状や口の中の状態を確認し、患者さんの年齢から診断するのが一般的です。「夏から秋のはじめに」「5歳以下の小児が」「突然の発熱と喉の奥に水ぶくれが生じた」という場合には、ヘルパンギーナの可能性が極めて高いです。

■ヘルパンギーナの治療

ヘルパンギーナの原因となるエンテロウイルスには、抗ウイルス薬が存在せず、抗生物質も効果はありません。
そのため、鎮痛剤を使用して咽頭痛をやわらげたり、解熱剤を用いて熱を下げるといった対症療法が主な治療方法となります。

喉の痛みが強く、食べ物が飲み込めない際には、スポーツ飲料や冷たいスープなどの飲みやすいものを少しずつ口にするのが良いでしょう。

■日常生活の留意点

ヘルパンギーナに対するワクチンが存在しないため、予防が第一です。

日常生活においては、こまめな手洗い、うがいで原因となるウイルスを体内にいれないようにすることが大事です。

お子さんが感染した際には、親や周囲のお子さんにうつらないように、タオルや食器、おもちゃなどの共有を避けて、手に触れるところは消毒するといった対策が必要になります。

症状が改善した後も、2~4週間程度はウイルスが便に残っている可能性があるため、おむつ替えをした後はきちんと手洗いをするなど注意することが重要になります。

 

■アデノウイルス感染症とは?

アデノウイルスに感染しておこる病気のことをアデノウイルス感染症と言います。
アデノウイルスとは、呼吸器や目、腸、泌尿器などに感染症を起こすウイルスです。51の型に分類され、多くの型があるので免疫が付きにくく、何回も感染する可能性があるのが特徴です。

型によって症状が異なり、発熱、喉の痛みなどがでる咽頭炎や扁桃炎、眼の充血、目やになどが出る結膜炎、腹痛や下痢・嘔吐などが起こる胃腸炎など様々です。

中でも「プール熱」と呼ばれる咽頭結膜熱はアデノウイルス感染症において代表的で、感染すると39~40度の高熱と、37度前後の微熱が4~5日ほど続く症状が出ます。他にも扁桃腺の腫れに伴う喉の痛み、結膜炎といった症状も現れます。

■アデノウィルス感染症の検査診断

アデノウイルス感染症は専用の簡易検査で診断が可能です。
発熱、喉の痛みなどの症状が主で風邪のような症状がほとんどですが、周囲でアデノウイルス感染症の人がいる場合はすぐに検査を受けることをおすすめします。

■アデノウィルス感染症の治療

熱や痛みに対して消炎鎮痛剤など、対症療法が基本になります。

■日常生活の留意点

感染経路としては、ウイルスのついた手指やタオルの共有、プールでの接触、呼吸器からの飛沫などが考えられます。
そのため、手洗いうがいによる予防が効果的です。

 

2021年5月20日

■急性扁桃炎の原因

扁桃腺とは、舌の付け根の両側にあるこぶのようなリンパ組織で、ウィルスや細菌などの病原菌から体を守る免疫の役割を果たしています。空気中の病原菌は、鼻やのど、扁桃腺に付着することがほとんどで、扁桃腺に付着した病原菌が増殖すると炎症を起こします。これが扁桃腺が腫れる原因で、多くの場合は発熱を伴います。病原菌を増殖させる原因は、風邪や疲労、ストレスによる免疫力低下、のどの乾燥や急激な気温の変化などさまざまです。

■急性扁桃炎の症状

急性扁桃炎になると、喉の痛み、38℃以上の高熱、頭痛、体のだるさなどの症状が主に現れます。

首のリンパ節がさらに腫れる場合もあります。

38℃~40℃近くの熱が出ますが、適切に治療すれば数日で改善してきます。

適切な治療をせず重症化すると、炎症が扁桃の周りも拡大する「扁桃周囲炎」や、膿が扁桃の周囲に溜まる「扁桃周囲膿瘍」が併発する場合があります。重症化すると手術治療や入院治療が必要な場合がありますので、早めに適切な治療を開始することが重要です。

■急性扁桃炎の診断と検査

耳鼻咽喉科では直接扁桃の状況を診察し、急性扁桃炎の診断をします。また、場合により扁桃にどのような細菌が感染しているかを調べるため、細菌培養検査をすることもあります。

また、急性扁桃炎を繰り返す場合も多いので、扁桃炎の症状をこれまで繰り返していないかを確認します。喉頭や下咽頭など扁桃以外の箇所炎症が波及すると入院治療が必要となることもあるため、内視鏡で喉の奥まで観察することもあります。

■急性扁桃炎の治療法

感染の原因が細菌による場合は、抗生剤を内服し、重症な場合は抗生剤の点滴注射をします。

感染の原因がウイルスによる場合は、喉の腫れや痛み、発熱というような症状に応じて、対処療法として抗炎症剤や解熱鎮痛剤、うがい薬などの処方を行います。

水分や栄養不足になると扁桃炎が増悪することがあるので、のどが痛くて食事がとりづらいときは、ゼリー系の栄養補助食品などを摂取してください。

急性扁桃炎を治療しないと、上述のようにさらに悪い扁桃周囲膿瘍や扁桃周囲炎などの病気になるリスクがあります。

扁桃周囲膿瘍の場合は、膿が扁桃腺の裏側に溜まるので、扁桃腺の周りを切開したり、針を刺して膿を注射器で吸引しなければなりません。

また、細菌が拡がって、膿が胸まで溜まるような場合、開胸手術が必要となることもあります。

急性扁桃炎の一種である伝染性単核球症では、抗生剤を使用することによって症状が悪くなることもあるので、注意が必要です。

症状が疑わしい場合は、耳鼻咽喉科で早めに診てもらいましょう。

■日常生活の注意点

扁桃腺に関する病気は、うがいと手洗いをすることで、病原菌の侵入を防ぐことができます。細菌感染による扁桃炎は、適切に治療できれば数日間で改善傾向となることが多いです。しかし、扁桃炎は症状が風邪によく似ているため、自己判断で放置してしまう人が多く、その結果さらに重大な病気に進展してしまう可能性があります。発熱や扁桃腺が腫れるなどの症状がでて、風邪薬を服用してもよくならない場合は、早めに耳鼻咽喉科医に相談しましょう。

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