耳がかゆい

2021年5月17日

■外耳湿疹とは?

耳は、周りの音を集める耳介(じかい)から外耳道(がいじどう)を通って、鼓膜にたどり着き音を感知します。

この耳介から鼓膜までの通り道となる部位、外耳道の皮膚に起きる感染症を外耳道炎と呼び、この外耳道に湿疹が発生することを外耳湿疹と呼びます。

 

外耳道炎の1つである外耳湿疹の症状は、耳のかゆみや痛み、透明な耳だれなどが挙げられます。

 

外耳湿疹は、治ったとしても外的刺激で再度発症し、繰り返すケースがあり、より悪化する可能性も十分にありますので、違和感があった場合には早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めいたします。

■外耳湿疹の原因

外耳湿疹が発生する外耳道は耳垢や細菌が付着しやすい部位となります。

そのため、耳掃除で耳をいじりすぎた際に傷ができ、そこから細菌が入り込み湿疹ができる場合があります。

細菌による感染の他にも、アレルギーや外傷、アトピー性の湿疹など様々な原因があります。

■外耳湿疹の検査診断

外耳道の状態を耳鏡で診察し、患部の状態を確認し診断します。

■外耳湿疹の治療

点耳薬や炎症を抑える薬による治療が主になります。

耳を清潔に保つことが重要になりますが、治療中は綿棒、耳かきの使用は避けてください。

外耳湿疹の原因は、外傷、感染、アレルギー反応による発症が多くを占めます。

日常生活においても、外耳道を傷つけないようにする、耳かきや綿棒の高頻度の使用を控えるといった注意が必要です。

耳の中に異変があったり、かゆみが生じた場合は耳鼻科への早めの受診をお勧めします。

2021年5月17日

■外耳炎とは

耳は、周りの音を集める耳介(じかい)から外耳道(がいじどう)を通って、鼓膜にたどり着き音を感知します。

この耳介から鼓膜までの通り道となる部位、外耳道の皮膚に起きる感染症を外耳道炎と呼びます。痛み、かゆみ、熱感(ねっかん)、耳だれなどの症状を引き起こします。

耳のつまり感、聞こえにくさや耳鳴りを自覚することもあります。ほとんどの場合、炎症がおさまればこれらの症状も改善します。

原因の多くは、耳掃除などで外耳道を傷つけることです。炎症が軽度の場合は、触らずに放置すれば自然に治ります。

1〜2日たっても症状が改善しない場合は、耳鼻科の受診をお勧めします。

多くの場合は適切な治療で改善しますが、糖尿病の合併がある場合などには、重症化することもあります。

■外耳炎の症状

外耳炎の主な症状は、次の通りです。

・耳のかゆみ
・耳の痛み
・発熱・震え

また、細菌感染によって化膿し、外耳道の腫れが強くなると、次のような症状も見られることがあります。

・耳だれ(白または黄色の膿)
・難聴(聞こえづらくなる)
・耳鳴り
・耳の閉そく感

■外耳炎の原因

外耳炎を発症する主な原因は、耳かきや爪で外耳道に傷を作ってしまい、そこから細菌が入ってしまうことです。

一般的に、外耳炎は緑膿菌や黄色ブドウ球菌などの細菌によるものがほとんどですが、まれに真菌(カビ類の菌)による難治性の外耳炎(外耳道真菌症:がいじどうしんきんしょう)もあります。

■外耳炎の検査

耳鏡や内視鏡カメラを使って、外耳道の状態を確認します。

・細菌培養検査

場合によっては、耳だれの一部を取って、細菌培養検査を行う場合があります。治りが悪い場合、抗生剤の治療になりますが、その際の助けになります。

■外耳炎の治療

外耳炎の治療では、“耳を触らない”ことがとても重要です。

▼感染による分泌物などの除去や消毒
外耳道をきれいにするだけで、聞こえづらさが正常に戻ることもあります。

▼薬物療法
軽症~中等度の場合には、抗菌剤の点耳薬やステロイドの点耳薬を使用することで、症状が改善します。

炎症範囲が広い場合や外耳道湿疹を合併している場合には、抗菌剤やかゆみ止めの内服が必要となる事もあります。

また、痛みがひどい場合には、鎮痛薬の服用が必要な場合もあります。

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