「めまいとそれに伴う耳鳴り・難聴をくりかえす」のがメニエール病です。めまいは一般的には数時間~数日続き、頭痛・耳鳴りや耳がつまった感じを伴うことも多く、めまいの前兆としてあらわれることもあります。気圧の変化で悪くなることもあるため、雨や天気の悪い日に起こりやすい病気です。
症状に波があり、良い日と悪い日があったり、数か月から数年の単位で繰り返したりします。
メニエール病の原因は「内リンパ水腫(内耳のリンパ液が増え、水ぶくれの状態)」です。内耳の水ぶくれは体質によりますが、その根底にはストレス・睡眠不足・疲労・気圧の変化・几帳面な性格などがあると考えられています。
〇眼振検査
内耳性のめまいの場合は、眼振といって眼球が揺れてみえます。それを赤外線のメガネで観察します。
〇聴力検査
メニエール病の診断には必須です。低い音を中心に難聴が生じ、低い音の耳鳴りや耳閉感の原因となることがあります。メニエール病の正確な診断は聴力検査の可能な耳鼻咽喉科でのみ可能です。
飲み薬が主な治療です。内耳のむくみをとる目的で、水薬の利尿薬(イソバイド・イソソルビド)を使うことが多いです。そのほかめまい治療薬や、内耳の機能を改善させる目的でビタミンB12や内耳循環改善剤などを使用することもあります。
めまいや難聴がひどく改善しない場合などは、ステロイドの内服薬や、めまい治療薬の注射を行うこともあります。
ストレスや疲れが原因となっている可能性もあるので、安静にして休養をとってください。十分な睡眠をとったり、ストレスを解決することも重要です。
タバコやアルコール、塩分やカフェインの取りすぎは内耳のむくみの原因となりますので、接種を控えてください。
難聴とは、耳の聞こえが悪くなることです。 難聴には様々なタイプがあります。症状では、低音が聞きにくい、高音が聞きにくい、母音は聞き取れるのに子音が聞き取りにくいなど、様々です。
少し具体的に言えば、「突発性難聴」「伝音性難聴」「感音性難聴」「混合性難聴」に分類できます。
突然に耳が聞こえなくなる(高度の難聴)と同時に、耳鳴りや耳が詰まった感じ、めまいや吐き気を生じることもあります。
めまいは約半数の患者さんに認められますが、良くなった後にめまいを繰り返すことはありません。
また、突発性難聴では耳以外の神経症状(四肢の麻痺や意識障害など)が認められないのが特徴です。
発症が突発的であることから、ほとんどの患者さんが発症の時期やそのときの状況を覚えていることが多く(何時何分に何をしているときに発症したと答えられる人がほとんどです)、早期に治療を開始すれば聴力回復の可能性が高くなりますので、早期の受診・治療が大切となります。
突発性難聴の発症前に精神的・肉体的疲労感やストレスを感じている方も多く、心身ともに安静にして、ストレスを解消することも大切です。
急性期の治療としては、副腎皮質ステロイドや循環改善薬などで内耳の血流の循環を良くしたり、高圧酸素療法などがあります。難聴の程度によっては入院治療が望ましい場合もあります。
難聴のなかには時間がたってしまうと治療しても回復しにくくなるものもあります。いずれ治るだろうと様子をみずに、早めに対応して治療を開始しましょう。
補聴器の相談も院内で承っておりますので、まず診察にお越しください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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