【公式】山本耳鼻咽喉科みみ・はな・のどクリニック|北海道苫小牧市

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甲状腺機能異常(バセドウ病・橋本病)

甲状腺機能異常とは

バセドウ病と橋本病は、どちらも自己免疫疾患です。自己免疫疾患とは、本来、身体に入り込んだ異物に対して起こるべき免疫反応が、正常な自己の細胞を異物とみなして免疫反応を起こす病気です。この2つの病気は表裏一体で、橋本病だった人がバセドウ病を発症したり、またその逆もあります。

バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺を異物とみなして産生された抗体が、甲状腺を刺激し続けることによって甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、身体の新陳代謝が活発になり過ぎる病気です。
病気が進行すると、「寝ていてもジョギングしている」と例えられるほど身体の機能は活動的な状態となり、動悸・汗・震え・体重減少などの症状が現れます。 ただ、こうした症状は徐々に進行していくため、自覚症状はあっても、自分が病気にかかっているという認識がなく、診断・治療が遅れる方も多いです。

橋本病

甲状腺を異物とみなして産生された抗体が、甲状腺自体の細胞を破壊していく病気です。甲状腺が破壊されると甲状腺ホルモンの分泌が減り、身体の新陳代謝は停滞し、身体機能が低下した状態になってしまいます。眠気、疲れやすい、だるさ、むくみによる体重増加などの症状が出ます。

甲状腺機能異常の原因

バセドウ病と橋本病は前述のように自己抗体による自己免疫疾患ですが、遺伝的な原因があり発病する可能性があるといわれています。また、橋本病の場合、ヨードの過剰摂取(海藻類など)により発病する可能性があります。

甲状腺機能異常の検査診断

バセドウ病や橋本病の検査は、「血液検査(甲状腺ホルモンの量や甲状腺抗体の存在を調べる)」と 「超音波検査(甲状腺の形や大きさなどを調べる)」が中心になります。薬の量を決めるために定期的な血液検査が必要です。甲状腺腫瘍の合併がある方は、定期的な超音波検査が必要です。

甲状腺機能異常の治療

バセドウ病、あるいは橋本病の治療は、薬物療法が中心になります。定期的に行なわれる血液検査をもとに、バセドウ病の場合は甲状腺ホルモンを抑える薬を、橋本病の場合は甲状腺ホルモンを補充する薬を服用し、血液中の甲状腺ホルモンの量をコントロールしていきます。こうした治療の過程で甲状腺の腫れはおさまり、耐えられないような自覚症状も緩和していきます。ただし、薬物療法による治療は長期にわたることが多くなります。自己判断で薬の服用を止めたりしないように、根気よく治療を継続してください。

症状を増悪させるもの

ストレス・出産・ヨード過剰摂取・喫煙・特殊な薬物は症状を増悪させる可能性がありますので注意してください。

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