ポリープ様声帯とは?
ポリープ様声帯とは、声帯全体がむくんで水ぶくれのようになった状態になることで、声が枯れるという症状が見られます。
ポリープ様声帯の原因
ポリープ様声帯は、大声を出す、歌う、叫ぶなど、無理な発声のし過ぎなどで声帯に負担をかけることによって発症します。
特に幼稚園や小学校の先生のように日常的に大きな声を出す必要のある職業の方や、飲酒や喫煙による声帯への負担も誘因となりますので、習慣的に飲酒するヘビースモーカーの方に発症が多くなります。
ポリープ様声帯の検査診断
声帯を観察することで症状の診断を行います。
咽喉頭ファイバースコープを用いた内視鏡検査によって声帯の様子を確認します。
声帯様ポリープの治療
大声を出すことや無理な発声等によるのどの酷使が主な原因であるため、治療はのどの安静に努めることが重要です。のどの炎症や腫れをを抑える薬や、吸入治療をしながら、発声方法の指導や禁煙をすることで、症状の悪化を防ぐことができます。
すでに声帯の変性が固定してしまい、上記の治療でも声がれの改善がない場合は、手術治療を検討することになります。
日常生活の留意点
日常生活での発声方法や喫煙習慣が症状の原因となる場合が多いため、発声の仕方や声帯への負担を考慮する必要があります。
また、喉頭がんなどの悪性腫瘍で声がかれ、同様の症状がでることがあるので注意が必要です。
声の調子がおかしいと感じた際には、早めの耳鼻咽喉科受診をおすすめします。