咽喉頭炎とは?
喉の奥を咽頭(いんとう)、さらに奥の声帯に近い部位を喉頭(こうとう)と言います。
咽喉頭炎とは、これらの部位にウイルスや細菌が増殖することで、炎症を引き起こした疾患です。
特に秋冬は乾燥によりウイルスや細菌が増殖しやすく、咽喉頭炎が起こりやすい時期です。
症状は、喉の奥の炎症による痛みが生じます。特に食べ物を飲み込む際に痛みを強く感じます。
喉の違和感(イガイガ)や異物感、声のかすれ、鼻水が喉に垂れるといった症状もあらわれます。
また、喉の症状に合わせて、37~39度の発熱や身体のだるさ、頭痛、首のリンパ腺が腫れるといった症状があらわれることもあります。
咽喉頭炎の原因
咽喉頭炎の原因は、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)にウイルスや細菌が増殖し、炎症が起きることです。
他にも、ガスや粉塵を吸い込むことや喫煙、喉の酷使が原因で喉に炎症が起き、咽喉頭炎になることもあります。
・咽喉頭炎の検査診断
ファイバースコープ等を用いて喉をみることで、炎症の部位や程度を確認します。重症の場合は血液検査を行い、炎症反応の程度を確認することもあります。
咽喉頭炎の治療
症状によって炎症を抑える、咳を止める効用のある内服薬を処方します。
また、院内で薬を吸入するネブライザー治療を行う場合もあります(コロナ以後現在は鼻吸入のみ施行しています)。
日常生活の留意点
喉を清潔な状態に保つうがいの励行が予防につながると言われています。
冬期間など乾燥しやすい時期は特に意識してうがいを行いましょう。
症状があらわれた時は、安静にし休養をとることで咽喉頭炎の症状も改善されます。喉を休めるようにし、飲酒喫煙は喉に避けてください。